
大きなイチゴ!!

卵をボウルに3個
砂糖 90g
湯煎は
ボウルをまんま火にかけながら
人肌まで
慣れないうちはフライパンに水を張り火にかけ
ボウルの底を浸けて湯煎しながら泡立て
人肌になったら火から外す
しーーーーーーっかり泡立てる
最低8分は必要
最後は低速で泡だて
振るった小麦粉90g
バター大さじ1と牛乳大さじ1溶かしたものを混ぜ
ここもしっかり混ぜる
よく
泡を潰さないようにサッと混ぜるって言うけど
いーーや
しっかり
ここも最低3分は混ぜる

21cmのセルクル
これは底のない焼き型
底がないけど大丈夫
新聞紙を何枚か重ねて天板に
その上から一枚シート
そこにセルクルを置き
絶対に動かさないようにして生地を流す
セルクルの内側にはショートニングを塗っておく
180度で焼成
中に竹櫛を刺して
なにもついてこなければ焼き上がり

自家製スライサーでカット
水に砂糖を入れて煮詰めたシロップを断面に打つ

生クリームを塗って

イチゴを乗せて
更に生クリーム

あら
ハウルかな^^

イチゴは最強に甘いし
スポンジはきめ細かいけどちゃんとしてるし
すごく美味しいショートケーキができたんだ

母の命日だった
10年だ
10年前の今日
まだ暗い朝だった
前の日に雪が降った
長いこと大学病院の個室にいたから
否応なしに慣れてしまった
慣らされてしまったところもあった
小さい時から
パパが死ぬ
ママが死ぬ
どれだけ怖かったろう
本当に現実が襲った時
川の流れに従うしかなかった
鎖に繋がれて連行される罪人みたいに
あたしたちはプロの言いなりになった
「ご臨終です」から
死化粧をして
濃紺の布がかかったストレッチャーを押しながら葬儀社の人が来る
母は動かない
泣くこともあたしはない
呆然とした頭
葬儀社の車を誘導しながら走る
助手席にはティがいる
母の介護のときによく来たお弁当屋さんが開いている
信号待ち
我が家が見えた
門を開け
あたしが車をバッグさせる
それから葬儀社の車は
門の中に入らず
そこからストレッチャーで母を乗せて押すのだ
そう
いつもみんなが遊んでるあの庭
つい一ヶ月前まで
母の車椅子を押したあの庭

すごく寒くて
母のストレッチャーを押しながら
はじめて涙が出たんだ
あぁ
生きて帰って来たかったな
この画像は随分と昔のだな^^
マーもバンビもいない時代

これは母の拘束帯
ドイツ製
高かった
賛否両論があるのは承知だ
けど
これがないと母の安全も守れず
あたしはトイレにも行かれなかった

母の名前は和子だった
亡くなる数年前
このイニシャル入りの花瓶を注文してた
届いた時
あたしと妹に
「私のお仏壇にはこの花瓶でお花を添えてね」
と真剣に言ってた
はいはい
ってあたしたちは聞いてたけど
花瓶を箱に戻すときの母の横顔は
少し笑って
少し寂しそうで
少し泣いてて
いってらっしゃいの顔だった
2年前の今日の記事に
本当のさよならはあの時言ってしまった気がする
って書いたのはそのせいだったのかも
そう
だって母が生きてる間は一度も使われなかった花瓶なのだ
- 関連記事
-