
寝室です
日曜日
友人夫妻と自宅で多いに夕食を取りました
二人が帰宅して30分後、
いつもより早めにここに来ました
ティは床に置いたご飯を食べ
シャワーを浴び
あたしは頭痛薬を飲み寝入りました

ティと眠るときは
万が一落ちたときのため
床まわりをぐるりとフカフカで覆っています
左手の白い藤の椅子もベッドに寄せています

日曜日
午後11時
ベッドの下でクゥーーンという声がしました
ティが鼻を詰まらせて窒息して一年、
とうとうまた来たか!
であたしは飛び起きました
その時
あたしはまるでサッカーの助走をするような勢いで飛び起きたのです
まさか
ティの身体はちょうどそこにありました
ベッドまわり50センチ幅くらいに敷いてあるフワフワをはるかに超え
ティの身体は床に叩き付けられました
ティの身体がベッドから離れて床に落ちるまで
あたしの人生の数十年が頭に流れました
すぐに抱き上げましたが
ティはまるで鶏のように腕を反転させるように羽ばたき
目は左右に開いていました
ティを腕に抱く寸前
はっきり十字架が見えました
黒い十字架でマルセリーノパンと葡萄酒のように木でできていました
あたしは仏教徒ですが、
汚れた人間のあたしは、もう許しを乞う心の準備をしていたのか?
ほんとうに神様が助けてくれたのか?はわかりません
ティにすぐにベッドサイドにあるニュートリを口に入れましたが
反応はありませんでした
階下に折り、
ブドウ糖の入ったタッパーをあけ水に溶き
シリンジで入れました
目に反応がありました
マーがすごい声で泣き叫んでいました
夜11時
獣医さんに電話すると同時に
さっき帰宅した友人妻に電話しました
到着するまで15分
ティは段々と回復していきました
一人で庭に出しましたが全く立ち上がれませんでした
急いでアーを連れて庭に置いたら
ボ〜ッとしながらも立っていました
よかった、このまま回復するんだ
もう少しブドウ糖あげよう、
と思った頃
友人が到着しました
ティはその車のバッグする音を聞き
とても興奮して喜びました
よかった、と思い
ティを連れて玄関でお迎えしようと待っていました
その時
ティが大きく身体をのけぞらせ
首はテーブルにぶつかった扇風機のようにガクガクガクガク
泡を吹き
みるみるうちに舌が真っ白になりました
舌をすぐ私の舌で吸いました
そして
もう駄目か
この夫妻に見取られて行くんだ
と思いながら、
一年前のようにだらんと意識なくして伸び切った胴体の柔らかい部分をマッサージしました
友人夫は絶望的な声でティの名を呼び
妻は泣き出していました
ティの首は折れたひまわりみたいにむこうを向き
もう二度と戻ることはないのだ
と思いました
その時
吠えまくるマーを抱き
「マーちゃん、ご近所さんに迷惑よ」
と友人妻が言いました
私は
諦めないで!
と言いました
友人夫に抱っこを任せ
あたしはブドウ糖を口に入れました
ゆっくり
ゆっくり
ティの意識は戻りました
ティを真ん中にして3人で抱き合いました
あたしだけが泣いていませんでした
友人夫妻には、
あたしがティを腕に抱いて呼ぶ声が
あまりにもいつもの明るい声なので
それほど重篤な事態だとは思わなかったと言われました
母と
ムーとの別れのときを思い出しました
母には
ありがとう!たのしかったよーーー
と叫びました
ムーには
おちりの、ちっぽの、でした

友人夫の服も
とても汚してしまいました

必死でわからなかったけど
二日目に気付いたアザ
咬んだり引っ掻いたりされてないのに、
なにかあったんだと思う

このとき
facebookで
アメバ時代からとてもうちの子を可愛がってくれてるブロともさん
(あたしがアメバを脱会する直前にお礼のご挨拶を書いた二人のうちの一人)
が
愛犬ちゃんの夜泣きのことを書いてらして、
夜泣きをする、
いまここに温かいぬくもりでその子がいることの喜びを讃えるコメントを携帯からしました
その時、携帯で画像も撮りました
ニュートリとブドウ糖でくわんくわんです
元気とは言いがたい画像ですが、
載せました

獣医さんから折り返しの電話があったとき
ティは4本の足で歩いていましたが
興奮しているようでした
先生は別の病院で手術ということで、
今の状態を説明したら
もし、自分が処置するとしたら
脳圧があがってる可能性があるので下げるステロイド(緊急なので点滴か注射で)
ブドウ糖類は脳圧を下げる効果もあるのでよい
頭部を冷やしてあげることもよい
利尿剤も使用(こちらも点滴で)

何軒か緊急の獣医さんの名前をあげてくれましたが
できれば私自身、もう動かしてまた興奮させることは避けたかったので
頭部を冷やし、
真綿でくるむようにしてティに弱い風を当て
ドクターが注射で処方してくれるステロイドより弱い
アレルギーにも使われるステロイドを口から飲ませました

ペットショップで出会った子
頭を強く打つことは命取りになることぐらい
充分わかっていたはずだった
ので、
ベッドまわりには必ずなにかを敷いていた
まさかそこを飛び越えるところまで私が蹴り落とすなんて

よく月曜日
ティは夕方まで爆睡
起きて
すぐに寝室の配置を変え

10センチ厚の高反発マットレスを敷きました
眩しい配置になったので、
カーテンボックス作ってで僅かな光漏れもなくしました

ティがいないときはこうして離せばいいだけ
服着ないと外に出ないように
敷物しないとベッドには登らせないようにしないといけないね

そんなこたより

いまのティおにいちゃん
みして

ぴょんねー
あんねーー
あんねーーーー
きのう
あらわいた
北海エース1000倍のらって^^

今日のティ

蘇生させてる間に思ったこと

ティに
がんばれって
言われた
我が家の奇跡は
ここで終わらない

あの話ね
長くならずに
さらっと話せばいいんじゃない?
この日からあたしはメマイが激しくなった
理由は色々だけど、
この時必死で眼鏡をどっかにやっちゃったんだ
一日目、二日目、
三日目にもう諦めて眼鏡作りに行こうとした
けど、
途中まででたらまだティが本調子じゃなかったので、
獣医さんに行って戻って来たのだ
その夜
あたしは
まさかをやった

ソファ下
マーがよく潜るところ
懐中電灯で照らす
靴下がどうもかたっぽない
ここに3〜4足あった^^
靴下しか見付からない
思い切って
震災のとき以来置いてある角材をどかした

豚様はっけん!!!
そしてそのすぐとなり

眼鏡はっけん!!
この直後
マーが入って来て豚様をくわえて出張に行った

懐中電灯で照らしながら
眼鏡を引っ張り出す最中
もぐって行くマーに遭遇
ティの意識が戻ったときに涙一つだったあたしだけど
豚様と眼鏡が並んでるのをみたとき
静かに泣いた

マーは友人妻に制されるほど興奮して
敏感になにが起きているかを察知した
そして
私が必死で近くのティの舌を見るために殴り捨てるように外した眼鏡を
とっさにくわえて隠したのだ
そしてその眼鏡を
自分の神様ぶた様と並べて置き
マーなりの祈りを捧げてくれていたのだ

この時
すでに眼鏡はマーのものになっていた

どうもこの時のち〜んがいつもではなくて
いってきますのお顔だったんだよね
科学的になんの証明もない不思議なマー君ちゃんの行為
それを証明や説明する必要はないと思う

今日
その時来てくれた友人妻が様子を見に来てくれた
自分たちには子供もいないし
両親は4人とも健在だけど、
旦那のあんな必死な姿を見て驚いたと
こういっちゃーなんだけど、
いくら懐いてるとはいえ
他人の
それもワンコ

旦那のあんな熱い一面を知ったことは大きかったと

もし
ティ君が倒れなかったら一生持つことができない気持ちだったと

初めてちわばらに会ったときのことを思い出す

でっかいシャンデリアが天井から落ちて来て
頭のギリギリんとこで止まった感じさ
いやーーーな予感がしたね
「ばかいってんじゃないよ
山も谷も
みんなこの子たちが見せてくれてるでしょう!」
あたしには夢がある
生きてる間に
なにか目的を持ちたい
なんのために生きてるか知りたい
料理も掃除も何もできない
人に迷惑はかけないけど、友達は誰もいない
お金も稼げない
けど
この子にかけてだけは誰にも負けない気持ちでいる
そんな人生を目的にしてもいいね

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