にほんブログ村いつもの朝
トトに酸素マスク
15歳7ヶ月の女王
酸素室に入れると隔離されちゃうし
心臓が悪いわけでもないので
自家製ペットボトルのマスク
この子を初めて見た時
こんな綺麗なチワワがいるのだ?
といままで会った人、もの、わんこ、
の中でいっちばん驚きました
さっきトロトロご飯をシリンジで
このしろしろ林檎な🍎頭部のみならず
濡れたようなルビー色の瞳
憂いを帯びた
まっすぐな背線
ボードに乗って動いてるみたいに頭部がぶれない歩様
トトと
お揃いの服で銀座を歩くのが夢でした
もう12年も前
春色のツイードの服で夢を果たせました
あたしは小鼻が膨らんでいたけど
トトは全くいつものトトでした
こーゆっちゃなんだけど、
安普請な服が似合わなかった^ ^
ティが亡くなった後
アイスノンで冷たくなっている体を
全身で孵化させようとしてた
これじゃあトトが冷えちゃう、と
引き離すのが大変で
ティは
あたしの夢でもあった
クリスマスツリーの下で眠らせた
10月のクリスマスツリー
ティを土に還した後の
トトの家中を探す姿は
自分が死んだ方がマシなほどだった
なぜおいていった?!
とティに叫びたいほど
トトは一瞬で失明した
もちろん、精神的なダメージだけではないと思う
5ヶ月前
トトは子宮蓄膿で全身麻酔で手術をしている
13歳
先生はのちに
手術中何度か呼吸停止したと言っていた
だからまた全身麻酔で行う眼球摘出手術はしないことにした
あたしが目が見えなくなることと
トトの目が見えなくなることと同じだと一度も考えなかった
なんのことはない
あたしがトトの目の代わりになればいいだけで
トトは仕事をしてるわけじゃないから
リストラにもあわない
可哀想とも不便だとも思わなかった
トトはトト
神様のお決めになったこと
どれほどたくさんの思いをその瞳に焼き付けて閉ざしたのだろう
名前は入れないで、とお願いしてあったけど
入ってた
インスタにも載せた写真
この出雲石なら年内にできると言ってくれた
エプロンうさぎも
6重ガーゼのおくるみも
二人を思ってくださってるみなさんの想いも
すべてぜんぶ
封じ込めた
そっか
この前蝉の抜け殻をここで見付けた意味がわかったぞ
彼は番人だ
あなことムーの遊び場の管理人
寝かせてるトトちゃんが心配で
バタバタってしちゃったけど
何もかも
整ってから厳粛に、
なんて無理だな
ぶっとい金木犀
父の記念樹に祖母が植えた
だから建て替えしても斬らなかった
この裏を風が抜ける
光も通る
最高なちびの遊び場
瞳を閉じて
バンビもムーも
早くおうちにはいんなさーい!
12月27日
午前4時半
トトは旅立ちました
この小さな身体で15年7ヶ月
生き抜きました
15回目のクリスマスを過ごし
あたしにも楽しい最後の夜をくれて
「もうやり残したことはない」
と聞こえた気すらします
いつか使う日があるかも?
と総レースの真っ白のエプロン
初めておろしました
ここにいるみんなと同じ
宝でした
奇跡でした
ワンコも人も
神様の元へ帰る前に
わざと嫌な思い出を作って
忘れやすくさせてくれるのではないか?
そこで諦めさせるようにするのではないか?
と、この歳になって考えるようになりました
例えばうちの母は足腰が丈夫だったのに
恐ろしい痴呆症状になった
だから何年もつきっきりで看たんだけど、
あなこの発作も
ティの頭の巨大な開きも
ただの一度もあたしを裏切らなかったスーパーチワワのトトは
失明してあたしの心に諦めをつけさせようとしたのではないか?と
でもあたしはめげなかったので
はて、
いつお役を降りようか?
考えたのではないかな
あなことの別れの涙も乾かないうち
若い友人の訃報が入り
打ちひしがれたあたしをみて
トトは
今だ!
ときっと思ったんだな、って思う
そのトトの気持ちに感謝して
トトと一緒にクリスマスツリーを片そうと思ってる
愛しすぎて
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